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No.006

laccdbファイルとは?laccdbファイルが消えずに残るとき

2003/2007/2010/2013

Accessのファイルを開いているとき、同じ場所に、同じ名前で拡張子が「.laccdb」というファイルが同時に開いています。
昔のAccess、mdbファイルの場合は拡張子が「.ldb」でした。

今回はlaccdbファイルについてと、残ってしまうとき、削除できないときについてご案内します。

<laccdbファイルとは>

laccdbファイルは、自動作成され、開いているAccessファイルを閉じると自動削除されます。
普段のAccessの操作においては触れることはありません。

ではlaccdbファイルが何をしているのかというと、共有されているデータベースにおいて、レコードがだれによって使用されているか(ロックされているか)を判断するために使用されます。
つまり、データベースを開いているときにlaccdbファイルも一緒に開かれて、レコード ロックの状態となり、他者からは同じデータにアクセスできないようになります。

Accessは特に設定せずに新規作成した場合、共有する設定になっていますので、既定でこのlaccdbファイルが作成される状態となります。

ではその、共有の設定がどこにあるかを確認しておきます。

[ファイル]タブ-[オプション]をクリックし、[Access のオプション]ダイアログ ボックスの[クライアントの設定]を選択、[詳細設定]-[既定の開くモード]のところです。

Accessのオプション

ここで、[排他]の設定にすると、laccdbファイルは必要ないため作成されません。

<laccdbファイルが残っている>

データベースが強制終了となってしまったときなど、laccdbファイルが残ったままになる場合があります。
そのようなときは、データベースの本体であるaccdbファイルを閉じた状態で、laccdbファイルを普通に削除してください。
普通の削除ができない場合は、PCを再起動してみてください。

<laccdbファイルが削除できない>

laccdbファイルの普通の削除ができず、データベースがサーバー上にあったりで、稼働しているサーバーの再起動が気軽にできないといった場合もあると思います。
サーバーの管理者の方にお願いして強制削除してもらう、という手もありますが、それが無理な場合は、次のような方法もあります。

  1. データベースは閉じておきます。
  2. 新規でメモ帳を開き、[名前を付けて保存]ダイアログ ボックスを表示します。
  3. ダイアログ ボックスの[ファイルの種類]を[すべてのファイル]に設定し、[ファイル名]にlaccdbファイルを指定して[保存]をクリックします
  4. 上書きを聞いてきますので[はい]をクリックします。メモ帳は閉じます。
  5. laccdbファイルを削除します。

この方法は、laccdbファイルに限らず削除できないファイルを削除するための小技です。
万一この方法で削除できない場合は、拡張子を任意に変更して、削除できるか試してみてください。

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