ヘルプの森~Excel・Access・Office全般ヘルプデスクサイト

No.011

PowerPointからWebページを作成する

2003/2007/2010/2013

PowerPointファイルから、Webページ(*.htm;*.html)、または単一ファイルWebページ(*.mht;*.mhtml)を作成するには、というお問い合わせです。
この2つのファイル形式の違いは、一度作成してみていただくか、後述の<ヘルプmemo>でご確認ください。

先にご案内すると、[名前を付けて保存]ダイアログ ボックスより作成できるのは、PowerPoint2010からは[Webページとして保存]の機能が廃止されたため、PoewrPoint2007までのバージョンとなっています。
PowerPoint2013以降はWordやExcelを利用して作成するしかない様子で、PowerPoint2010ではVBAを使用することでWebページを作成することができます。

<WordやExcelを利用して作成>

PowerPoint2010以降の方法、といいますか苦肉の策です。
WordやExcelにはWebページで保存の機能が残っていますので、スライドを貼り付けたりして作成し、[名前を付けて保存]ダイアログ ボックスで[ファイルの種類]を変更して作成することができます。
また、有償ですが一度PowerPointからPDFを作成してWordに変換するという方法もあります。
どちらにせよ、PowerPoint2013ではサポートされなくなったということで、今後のバージョンでどうなるか、期待したいと思います。

<VBAを使用して作成(PowerPoint2010)>

PoewrPoint2010では、VBAを使用してWebページを作成することができます。

  1. WebページのもととなるPowerPointファイルを開きます。
  2. ショートカット キー「Alt」+「F11」を押して、VBA作成の画面を開きます。
  3. さらに、ショートカット キー「Ctrl」+「G」を押して、イミディエイト ウィンドウを開きます。
  4. イミディエイト ウィンドウに次の文章をコピーします。日本語のところは任意に指定してください。このページでは2行になっていますが、1行で入力してください。
    入力後、文末で「Enter」キーを押します。
    Webページ(*.htm;*.html)の場合は、
      ActivePresentation.SaveAs "作成場所¥ファイル名.htm", ppSaveAsHTML, msoFalse
    単一ファイルWebページ(*.mht;*.mhtml)の場合は、
      ActivePresentation.SaveAs "作成場所¥ファイル名.mht", ppSaveAsWebArchive, msoFalse
    ActivePresentation.SaveAs
  5. Webページが作成されたのを確認したら一度PowerPointは閉じてから、作成したWebページを開いてみましょう。

<名前を付けて保存より作成(PowerPoint2007まで)>

[Webページとして保存]する前に、作成するWebページの設定を行いましょう。

  1. [Office]ボタン-[PoewrPoint のオプション]をクリックし、[PoewrPoint のオプション]ダイアログ ボックスを開きます。
  2. [PoewrPoint のオプション]ダイアログ ボックスの[詳細設定]を選択し、[全般]の[Web オプション]ボタンをクリックします。
    PoewrPointのオプション
  3. [Web オプション]ダイアログ ボックスの[全般]タブを設定します。
    [表示]の[スライド ナビゲーション コントロールを追加する]チェック ボックスをオフにすると、左にナビゲーションが作成されず、1枚目のスライドのみがWebページとしてできあがります。
    その場合は、ハイパーリンクなどで次のスライドに送る手段をスライド上に用意しておきましょう。
    Webオプション

上記の設定後に、Webページとして保存します。

  1. [Office]ボタン-[Webページとして保存]をクリックし、[名前を付けて保存]ダイアログ ボックスを開きます。
  2. [ファイルの種類]を[Webページ(*.htm;*.html)]または[単一ファイルWebページ(*.mht;*.mhtml)]を指定します。
    [タイトルの変更]ボタンをクリックして設定変更すると、ブラウザに表示されるWebページのタイトルバーのタイトル名に反映されます。
    名前を付けて保存
  3. [保存]をクリックすると、全スライドがWebページとなります。
    [発行]をクリックすると、スライドの指定などの設定を行い、Webページを作成することができます。

ヘルプmemo

<Webページと単一ファイルWebページ>

Webページ(*.htm;*.html)として作成した場合は、Webページの保存場所に同じ名前のフォルダが作成され必要なファイルが保存されます。
単一ファイルWebページ(*.mht;*.mhtml)で作成した場合は、フォルダは作成されず1つのファイルでできあがります。

Webページを作成後に編集したい場合は、Webページで開いている状態から、[ファイル]メニュー-[Microsoft PowerPoint で編集]をクリックします。
WebページがPowerPointで開いたら、通常の編集を行い上書き保存します。その後、Webページを更新すると編集が反映します。

単一ファイルWebページを作成後に編集するには、元のPowerPointファイルを開き、同様に保存して上書きします。(Webページで作成した場合もこの方法が使用できます。)

twitter hatena line pocket

関連ヘルプ

配布資料を印刷するときにスライドの枠線を出さないで印刷する
配布資料の印刷で、ページ番号などの表示/非表示、内容について
1ページに複数枚のスライドを印刷する
すべてのスライドに統一してロゴを表示したい
横向きの紙に2スライドを横に並べて配布資料印刷する
ファイルにパスワードを設定する
スライドの印刷サイズをできるだけ大きくしたい
一部のスライドだけサイズや向きをを変更することができる?
スライド番号の位置や書式を一括変更するには
スライドショーの自動プレゼンテーション(自動実行)を行う
PowerPointファイルをPDFで保存する
編集するときにグリッド線とガイドを表示する、そして使い方
新規作成したときに開く白いスライドのデフォルトの書式を変更したい
リンク貼り付けされたデータの情報を確認、リンクを解除する
A5サイズのスライドの設定と印刷について
スライド番号の表示、2枚目のスライドから「1」として連番をふる
スライド番号を3枚目から「1」とする、ランダムに番号をふる
目的別スライド ショーをスライド ショー形式で保存するには