ヘルプの森~Excel・Access・Office全般ヘルプデスクサイト

No.006

別々のセルに入っているデータを結合して(つなげて)表示する 《アンパサンド・CONCAT (CONCATENATE) 》

2003/2007/2010/2013/2016/2019

データがセルにわかれて入っているときにそれをつなげた内容を表示したい、というお問い合わせです。
例えば、住所データが都道府県やビル名など別のセルに入っているときに、つなげて1つにしたいなどのケースです。

データを結合して表示するには、&(アンパサンド)という記号を使う方法と関数を使う方法とがあります。

では今回は、A2に「苗字」、B2に「名前」と入っていて、「苗字 名前」(間にスペース)と表示したいしようと思います。

<方法1. アンパサンドを使用する>

&(アンパサンド)は半角で入力し、次の式となります。

  =A2&" "&B2

アンパサンド

アンパサンドを「つなぎ」として使いながら、つなぎたいセルや文字列を順番に指定していきます。
今回の間にはさむスペースも文字列ですので、スペースの前後はダブルクォーテーションで囲みます。

<方法2. 関数を使用する>

関数の場合、Excel2019以降は、CONCAT 関数(分類: 文字列操作)を利用します。
Excel2016以前のバージョンでは、CONCATENATE 関数(分類: 文字列操作)を同じ使用方法で利用します。
引数には、つなげたい内容を順番に指定していきます。

  =CONCAT(A2," ",B2)

CONCATENATE関数

両者は同じ結果となります。
どちらを使うかはお好みです。ネストするような場合は関数を利用したほうが組み立てやすいでしょうか。

最後に注意点を1つ、結果は文字列となりますので、数値データをつなげた場合の答えは、文字列となります。
数字文字列を数値に変換する関数は、ヘルプ「数字文字列を数値にする(関数編) 《VALUE》」をご参照ください。

ヘルプmemo

<CONCAT 関数>(関数の分類: 文字列操作)
テキスト文字列の一覧または範囲を連結します。

数式:
=CONCAT(テキスト1, テキスト2, ...)
引数:
・[テキスト] ...結合するテキスト項目、テキスト文字列、数値、セル参照を254個まで指定
twitter hatena line pocket

関連ヘルプ

7桁で入力されている郵便番号のデータにハイフォンを挿入したい 《REPLACE》
左から(右から・途中から)決まった文字数の文字列を取り出す 《LEFT・RIGHT・MID》
余分なスペースを削除してスペースを全角または半角に揃える 《SUBSTITUTE・TRIM》
全角の英数字を半角にするには、またはその逆 《ASC・JIS》
数字文字列を数値にする(関数編) 《VALUE》
2つの日付の期間が何年かを求める 《DATEDIF》
セルに入力されている数値を時刻の表示にする 《TIME》
時刻の「8:30」を「8.5」と数値に変換する
循環参照を解決するために
条件を満たすセルの個数を数える 《COUNTIF》
フィルターで抽出されたデータの件数、合計をセルに表示したい 《SUBTOTAL》
検索条件に一致するデータの合計を求める 《SUMIF》
負の小数値を合計したときに計算結果に誤差が生じる
カウントする関数が何をカウントするか 《COUNT・COUNTA・COUNTBLANK》
=のあとに+が表示された「=+」から始まる数式の意味とは
数式で参照しているセルを変更しても、結果が更新されない
セルに計算結果ではなく数式が表示されている
先頭のシングル クォーテーション、アポストロフィー(')を取るには(関数編) 《SUBSTITUTE》
10進数の数値を2進数と16進数に変換するには 《DEC2BIN・DEC2HEX》
月の日数、月末を求める 《EOMONTH》