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No.037

複数ブックを開いたときのウィンドウとアプリケーション、インスタンスについて

2003/2007/2010/2013

Excelは複数ブックを開くことができますが、Excel2010までのバージョンは、1つのExcelアプリケーションに複数ブックが開き、ウィンドウも1つでした。
これは、同じインスタンスで複数ブックが開いている状態であり、マルチ ドキュメント インターフェイス(MDI)です。

インスタンスとは(すごく簡単に言うと)、プログラムがメインメモリ上に展開して処理、実行できる状態にしたものをいいます。

Excel2013以降のバージョンでは、複数ブックを開くとすべて違うウィンドウで表示されるようになりました。これはシングル ドキュメント インターフェイス(SDI)です。
しかし、タスク マネージャーで確認すると、同じインスタンスで開いている仕様になっています。

Excel2016タスク マネージャー同インスタンス

さて、操作によっては、別のインスタンスで開きたいことがあります。

Excel2010以前のバージョンで、別のインスタンスでExcelを開きたいときは、新たにExcelを起動します。
個人用マクロブックがある場合は、[使用中のファイル]メッセージが表示されますが[×]で閉じるか[読み取り専用]ボタンをクリックします。

別ウィンドウで立ち上がったExcelは、別のインスタンスのExcelとなります。

Excel2010別インスタンス

新たに立ち上がったExcelに既存のブックのアイコンをドラッグすれば、別インスタンスの既存ブック間で作業することができます。

では、Excel2013以降のバージョンではどうでしょうか。
新たにExcelを起動しても同じインスタンスとなります。しかし次の手順で、別のインスタンスでExcelを開くことができます。

タスク バーにあるExcelのアイコンを右クリックし、[Excel 2013]のコマンドを「Alt」キーを押しながらクリックします。

Excel2013コマンド

すると[新しく別の Excel を起動しますか?]というメッセージが表示されますので、[はい]をクリックして、空白のブックを立ち上げてください。

新しく別の Excel を起動しますか

この方法で、新しいインスタンスのExcelアプリケーションを開くことができます。

Excel2016タスク マネージャー別インスタンス
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